もう、みんな口を開けばTOEICTOEIC就活就活インターンインターン、て…。
いや、みんながするのは勝手だけど、わたしがするかどうかはわたしの勝手なわけで…。なにこの、ひまなくせにインターンしないとか人生なめてるの?マイナビ登録してないとかカスなの?みたいな風潮!
わたしはいますごく道を見失っていて、そこで当たり前のようにいろんな人から「もう就活か!夏休みインターンしないの?」みたいにいわれるのはちょっとつらいです…。たしかに就活がんばろう系の大学学部に来てしまったことは否めないけど。価値の多様性、ということばは言ったら身も蓋もないというか、そこで話が強制終了されてしまうからなるべく使いたくないけど、まあそういうことになるのではないだろうか。
わたしに就活しろとかインターンしろとか勧めてきた人を責めたいんじゃなくて、そのひとたちに別の可能性を考えさせてくれないこの状況がすごくいや。わたしが、まあどっかの会社に入るのはいいとして、20年くらい勤め続けて、昇進して部長かなにかになって、部下をまとめて、みたいなことやってるとはどうしても思えない。想像できないことは実現できない、みたいな格言なかったっけ。ないか。しかし定年退職まで続けられるほどには会社に向いていない気がする…。そしてそれは甘え、ではないはず。
受験生のときも同じように、あまりに勉強をがんばれなくて、自分はなにかの病気なんじゃないかと思っていました。たまたま私立文系受験に必要な科目が得意だったからどうにかなったけど!まあ、就活するとなったらそうはいかないのだろう。
で、決まっているのは、なにがあってもKAGOMEだけは受ける。なぜなら、落ちたとしても野菜ジュースを家に送ってくれるらしいから。そしてインターンはしません。
最近、会ったばかりの人から「あなたは女の子としてもおじさんとしても働けないね」といわれてしまい、もうその通りすぎてそっからぐるぐる考えてしまっております…。

この生きづらさのようなものをジェンダーになすりつけることはしたくないけど、でも今まで出会った中でいちばんぴんとくる学問(当事者として考えられる学問、といったほうがいいのかな!高校生の時には都市論や思想史に出会ってそれはもう感動したので)はジェンダーの領域で、いろんな立場の人の本を読むのが楽しくてしょうがないです。ブックレビューって書くのがすごく苦手だから書けないんですけどね…。そして読み始めたばかりで知識も考え方の基本もなっていないので、わたしに質問されてもなにも答えられないんですけどね…。
きのうは田中玲『トランスジェンダーフェミニズム』と伏見憲明『欲望問題』を読んだ。いろんな立場とかいいつつ、セクシャルマイノリティばっかじゃねーか。ほんとうにボキャブラリーが少なくて死にたいんですけど、どちらもおもしろいのでおすすめです。うむ、わたしは死ぬべきだな!
おそらくジェンダーとかフェミニズムって聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、女性の解放とかガラスの天井とか、そういう方面のことだと思う。でももっと別の視点もあるし、男女のくくりなんてものすごくもろいものだということはちょっと勉強すればだれでもわかることだし、だいたいフェミニストがみんなヒステリックなわけがない。固定観念ってこわい!そして自分の無知に反省するばかりです。無知ほど恐ろしいものはないよ…。フェミニズム、読んでみたらおもしろいじゃないか。

あとわたしの好きな本といえば、理論社よりみちパン!セシリーズですかね。中学生くらいの子が読者に想定されているんだけど、たぶんわたしが高校生くらいのときにできたシリーズだったんじゃないかな…。それからたくさんたくさん読んでいます。筆者が面白いんだよね。はやりの人、といったらおかしいが、湯浅誠とか、みうらじゅんとか、中村うさぎとかなの。軽く読めるから図書館に行ったらだいたい読むな。そして伏見憲明はこのシリーズを読んで知った。まあとにかく、アエラムックよりもやわらかく学問入門みたいなことができるから、大学生になった今でも新刊を楽しみにしているし、いろんな人に読んでほしいなって思います。あと、河出書房の14歳の世渡り術シリーズもいいよ。辛酸なめ子の『女子の国はいつも内戦』とかよかった。

何百万の人が思っていることだろうが、ブブセラ、うるさすぎる。今度ワールドカップが日本であったら、みんなでリコーダーでも吹いてやろうぜ。笙のほうがいいか。