意識の高い学生、ロスジェネ、素直になれなくて

●学部の先輩で、三井物産とテレ朝と電通博報堂から内定もらった人のブログを見つけて読んだ。
どうやったら内定がとれるかとかそういう話は全然書いてなくて、けっこう日記として読んでいて楽しかった。どこの企業に行くか悩んだことがこのブログのメインテーマで、これmixiの転載みたいだけど、こういうのを書いて平気ってことは、いい友達を持った人なんだろうな。
きっと筆者とわたしは大学学部以外に何の共通点もないくらい完全に違うタイプの人なんだろうけど、だからといって「うわー住んでる世界が違うわ死にたい」などと思考停止してしまうのがいちばん良くないことだね。以前だったらそうしてたんだろうけど。だいたい、わたしそういうでっかい企業に勤めたいのか?けっこう最近まで、てか今もまだまだそうだけど、世間一般の幸せと自分の幸せを混同してきたところがあるよなわたし…。まあ何度も言っているように文学部を蹴って政経に来たことは一切後悔していないけど。ま、文学やりたかったのかもしれないけど…

ブログのURLはこれですよ。
http://www.ashida.info/blog/2007/07/post_213.html

ただね、悩む過程で「自分の本当にやりたいことは何なのか」みたいな自問自答が何度も何度も出てくるんだけど、それはきっと売り手市場だったからできた話で、やはり時代の限界みたいなものを感じざるを得ませんでした。彼は相当ラッキーなケースだったんでしょう。

そしてこのブログを読む数時間前に朝日新聞社の『ロストジェネレーション』を読んでいて、時代の都合で、本人の意思ではどうしようもないような理由でワーキングプアになってしまった人のかなりきついレポートをたくさん見てしまったから、やっぱりそこはちょっと、「やりたいこと」とか言っていられるのはものすごく幸せだってことを忘れてはいけない気がしました。個人的には、わたしが生涯通じてやりたいことなんてない気がするんだけど。まあ人それぞれだねそんなの。
でもブログが面白いのは本当なのでぜひ。
このあいだ、なぜか応用生物学という授業に「タダコピ」の創業者(まだ24くらい?)が来て「学生時代にやっておいてほしいこと」みたいな講演をしたけど、あれよりもわたしは好きだった。
うーんなんだろう。「大学に入ったはいいけど最初は幻滅してしまい、挫折した」という話のエピソードが、「毎日授業に出て、家に帰ってぼんやりバラエティ番組を見て夜更かししていたのを10日くらい続けてしまいました。でも学費を払ってくれる親に申し訳ないと思って自分から行動を起こそうと思いました」っていう…。えー、わたしに喧嘩売っているのか!
ただ、おそらく授業中に強制的に聞かされないかぎりはこの人の講演会に行こうなんて思わなかったはずなので、しかも類は友を呼ぶじゃないけど、周りにああいう起業家精神を持った人はほとんどいないので、単純に話を聞く機会を得られたことはよかったなあと思いますけどね。まあでも、ちょっとリアリティがなさすぎて、しかもあなたは完全なる成功例だから学生にアドバイスしたいのはわかるけど、って感じだったかな。おそらく個人的にその人に会っても、あまりわたしはいい印象を持たれないんだろうな。
ふう。それにしても、最近流行りの「意識の高い学生」ってなんなんだよって感じですよまったく…。その意識って言葉が、無意識的に就活に向かっちゃってるのがいやな感じだよね。ファッション意識が高くても、環境意識が高くても、本来なら意識の高い学生なはずじゃん。

●「素直になれなくて」がかなり叩かれていたらしいことを知って、とりあえずあらすじでも見るかと思ってWikipediaを見てみたら、なんだか全然話がわからなかった。そう、わたしは頭が悪い。冗談じゃなくて本当に頭が悪いんだと思う。そういえば一生懸命見ていた「新選組!」だってわからなくなってしまった。ハリーポッターも4巻くらいでわからなくなってしまってやめた。カラマーゾフの兄弟など言わずもがなである。てか、普通に人の話もけっこうわからない。誰々が誰々のことを好きなのにそいつには彼女がいて…みたいな話は、聞き手が2人以上いるともう聞かなくなるから、わたしにコメントを求めないでね。

●久しぶりに人に会うと、たいてい「ネットを見るかぎりだとすごいリア充してるよね」っていわれる。実際にはそんなことない。これを充実と呼ぶのなら、友達がいる人やサークルに入っている人や定期的に飲み会に行く人はどうなるんだよ。
でも今気づいたけど、その久しぶりに会う人たちってかなり偏ってるな…。

●クリスマスプレゼントにもらったサボテンに4ヶ月ぶり、2度目の水やりをした。わたしにもらわれたばっかりに、かわいそうなサボテン…