辺境

東京国際ブックフェアに行ってきたー!本当に部屋に置き場所がないのにまた10冊買っちゃったよ…。金とスペースが減っていく…

●こないだお洋服について書いたけど(要旨:安っぽい服は着るべきでない)、まあこんなこと言ってもしょうがないけど、そんなの人の自由なんだよなーって思った。
このあいだ、教室で後ろに座った男の子が「お前そんな商業主義バンドきくなよ、耳が腐る」って大声で話していたのを思い出して、えっもしかして私が言ったことと同じじゃないかな?だったらあの男の子くらいイタいってことになるのか私?って考えてしまった…。やっぱり一大事って、その人によって違うよね。でも音楽とファッションは違う…んじゃないかな!服装は周りが見るもんね。
最近まじめに部屋を片付けていて、かなりたくさん、渋谷のPARCOに入っているようなブランドの服を処分した。いくら良い生地で良いデザインでも、もう自分の中で死んでしまった服を着ても気分が沈んでしまうからね。だからどんなに高かったとしても結構ぽいっと捨てられちゃうんだよな。
逆に捨てられないのは、死んだおじいちゃんが買ってくれた人形だとか、転校したお友達が最後にくれたえんぴつだとか、そういう思い入れのあるんだかないんだかわからない品々ですよ…。机の中はほとんどそういう、罪のないものでぎっちり…。あってもなくても何も変わらないのにね。もしこのブログを読んでいて、私から渡されたけどいらないものがある人は、どんどん捨てちゃっていいよ!

●さて、東京国際ブックフェア有明東京ビッグサイトで開催されていたわけですが、私はめったに行かないあの地域が大好きです(そういえばドイツで買った東京のガイドブックは表紙が東京ビッグサイトでかっこいい)。豊洲とかお台場まではまだ、ニュータウンとかショッピングモールと同じように、付加価値というか街としての物語をくっつけられていると思うんです。
まあそんなのないに越したことはなくて、「新橋はサラリーマンの街」みたいに自然に街の個性ができていくのが理想だと思う。まあその点で吉祥寺がどんどんテーマパークのようになっていくのはいただけないんですがね。中道通りのはらドーナッツとか、まさにそんな感じ?(地元ネタでごめんなさい。ついでにいうとはらドーナッツおいしいから好きなんですけどね)サブカルチャーポップカルチャーがうまく融合されたロハスな街、みたいな。井の頭公園で一眼レフでお互いを撮り合っているカップルとか、ここ数年でいきなり出現したもんな。ただの、都下のちょっと栄えた街でよかったのにな。大資本が関わっているんじゃなくて、草の根から起きている変化のような気がするから住民はびびっております…。あと個人的には神楽坂もあやうい匂いがする。
話題がずれました。湾岸地域は、そういう物語化すらあきらめられてガンガン開発された(いや知らないけどそうとしか思えない)、世界のはじっこっぽい感じがいいなって思います。大好きです。大田区の物流センターもそんな感じで殺風景で最高に良かった。無論、中央防波堤も。
そんな東京ビッグサイトへのアクセスは、りんかい線とかゆりかもめとかがメジャーなわけですが、私はひとつ、都営バスを推したいと思います。
まず東16。東京駅八重洲口と東京ビッグサイトを結ぶ路線で、私は行きに利用しました。八丁堀、月島、豊洲有明、てな具合にどんどん文化が果てていくのがすばらしい。いや豊洲から「これはまずいだろ」感漂い、有明はもう、地に足がついた感じがしない。テニスの森もそんな非現実感を盛り上げるのに一役買っている。テニスのための巨大な森があるなんておかしい!で、私の実生活から切り離されたような建物と、水辺、たまに東京スカイツリーを眺めていると、目的地に到着〜。それにしても東京ビッグサイトは奇妙な形をしている。
帰りは虹01。名前からして夢の世界行きバスみたいでわくわくしますね。これは、レインボーブリッジを使って浜松町まで出る系統です。これに虹って名前をつけちゃうところがいいよね!えっと、これはお台場を通るんですよね。お台場は不自然なところがたまらない。ちょっとディズニーランドに似てるかな。まあ、ディズニーランドは完全に物語に支配されているから違うが。お台場のでっかい建物の裏側に回ったりすると、いきなり冷静になれるのがいい。一戸建ての民家とか、一切ないし。そんでレインボーブリッジに入るわけですが、知ってます?レインボーブリッジって品川側はぐるっと大きな円を描いて出たり入ったりしなきゃいけないの(いや、「きゃいけない」のかは知らないけど、ゆりかもめと都営バスはそうなの)。そのぐるーっと回るときに、東京タワーも東京スカイツリーも見えるっていうね。いいよね。で、渡りきったら浜松町について、おしまい。浜松町は普通に東京の街なので、ここで一気に現実に引き戻されます。
あとは水上バスが一番おすすめなのですが(隅田川は本当に最高。浅草〜お台場間はガチでおすすめです)、あまりに観光になってしまうので…。まあデートとか行く人はいいんじゃないですかね…

●ちょっとずつ東京スカイツリーに慣れてきている気がする。
夜に東京タワーの光を見つけるとほっとする。いちおう、ずっと東京で暮らしているからだと思う。刷り込みの効果は大きい。東京スカイツリーもそのうちそうなっていくんじゃないかなー。しかもさ、成長する過程を見ているんだもん。愛着がわいてしまいそう。こっちを見たら東京タワーの赤、向こうを見たら東京スカイツリーの青、の光が見えるなんて場所だって、きっといくらでもあるわけでさ。わくわくするなー。

東京国際ブックフェアに行ってみて、やっぱり本は死なないんだろうなって思いました。電子書籍のブースはものすごく賑わっていたけど、でも、文学とか言葉とか情報を愛する人もいれば、物理的な本を愛する人もいるわけでさー。