ベトナムとか共感とか理解とか

ベトナムに行ってきました!お気に入りの写真を何枚か。


サイゴン川の夜景


いちばんの力作写真。シェラトン最上階!日本じゃぜったい無理。


通勤時間帯


友人がスパ行ってるあいだ、サイゴン川をひとりで渡ってみた。観光客がいないもんだから、ボートで珍しがられた


対岸から見るホーチミンもいいかんじ


バイク乗りすぎ。人間だけだと運賃は破格の3円!


で、対岸はタイムスリップした世界だった

食べ物おいしい、安い、東京より暑くない、いい街だった。ホーチミン社会主義っぽさはたまにあるプロパガンダアートくらいからしか感じられなかったかな。物売りはうるさかった。

ベトナム、仲の良い友人とふたりで行ったのだけれど、仲が良いとはいえまったく違う人間なんだということも思い知らされた。誰でもそうだけどさ。喧嘩とかはしてないよ!ただ違う人間だなって。
ひとつ、共感はできなかったけどすごく理解できたこととして、友人はスポーツ観戦が好きだけどダンスとか舞台は特に好きじゃないらしい。用意されたものを見るのが嫌いで、どうなるかわかんなくてその場で起こることを見たいんだって。なるほどって思った。私はハラハラするのが嫌いなので映画とかですらつらいので、スポーツはあまり好きでないのだけどね。筋のわかっている好きな映画やミュージカルを見るのがいいな。
あと、行きの飛行機で好きなPVを見せてもらった。テイラー・スウィフトの曲。私はあまり興味がなかったのでじつは来日したときの券をいただいたことがあるのに行かなかったという…まあいいや。あと先に断わっておくけど大衆批判とかじゃないので安心してください…。小沢健二はくだらないって言ってたけどね、テイラー・スウィフト
それがね、なんかすごいPVだったんだよね。登場人物だけ書くよ。主人公のテイラー・スウィフト(地味、不自然にでかいメガネ、鼓笛隊みたいなやつに入ってる)。好きな男の子(彼女がいる、アメフト部、主人公の向かいの部屋に住んでてよく窓越しに筆談してる)、ライバル(意地悪そうな美人、チアガール、ビッチ)…っていう。そしてラストシーンはプロムですよ。まあ動画貼るから見てほしいけど、私はベタすぎてちょっと笑ってしまった。アメリカのスクールカーストやばいまさにそのままじゃねえかってかシンデレラか、みたいな。で見終わったあとに「ね、かわいくない?」って言われて「あーうん」って答えたけどさ、ベタだなとか感じてしまう先入観というかもともとの知識がなければきっとかわいいPVなんだよね。テイラー・スウィフトかわいいし。曲もかわいい感じだし。てか踊りまくってるとこがゴーストワールドの最初に似ててめちゃかわいい。で、なんか純粋にものごとを楽しめる彼女がうらやましいなあって思っちゃった。

ツイッターでちょっと書いたけど、妹が受験生だから勉強を見てて、私は成績が伸びないとかそういうふうに苦しんだことがまったくなかったんだなって実感。でも勉強することができなかったのは本当につらかった。したかったのにどうしてもできなかったんですもの。机に1時間向かうことができれば万々歳だった。ほんとに。
文系科目の成績はとても良かったので正直いってMARCHに通う自分なんて想像できなくて、受けもしなかったし、結局早稲田と慶應は全勝。志望校とかいうほど離れた存在でもなかった。受けたら受かるんだろーなーみたいな。でも、みんなが努力してぐんぐん成績を伸ばしている中で私は何もできなくて、それがどれくらい劣等感を持たされることになったかっていうと、たぶんものすごいんじゃないかな。なんもしないで実力相応校に行ったようなもんで、その結果がいわゆるいい大学とか、そういうのはそのときの私には関係ないんだよね。努力した結果がついてくるっていうことを受験で体験してないんだもん。
先生に勧められたのでいちおう東大を目指すクラスに入っていた。たぶん文系の中では学年5〜10番くらいの成績だったし。でも数学が本当にできなくて、一学期の中間試験が5点、期末試験が4点だった。そこから別に勉強をがんばる気にはなれなかった。いや一日だけ積分の問題演習をしたけど、その一日でもう全部いやになっちゃったんだよね。東大、遠すぎ。東大に行って何がしたいとかもなかった。強いて言うなら、それまで頭が良いって言われ続けて中学受験はトップ合格で入学式で新入生のあいさつをしたっていうプライドを守るため…とか。でも数学は早々に挫折したからそんなプライドもうあってないようなものだった。あとは、小沢健二が出たとこだから後輩になれたらいいなーっていう、ほんとそれだけ。そんなのがんばる動機にできなかった。そして受かるとは思ってなかったから過去問すら見なかった。あ、でも数学がバカだったから、憎めない人みたいなポジションでいられたことは事実。
早慶は絶対受かると思っていたから、周りがぐんぐん伸びているのを見て焦ったりはしなかった。最後まで模試の成績は良かったし、学年順位もひとケタから落ちたことはなかった…と思う。でも、目標に向かってがんばってる人を見て、ものすごく嫉妬したな。その人が自分よりできるできないとか別で、努力できて結果もついてきているっていうのに憧れた。結局、文系で東大に受かったのは1人だけで、みんな落ちちゃったんだけど、そういうのも関係ないな。私はいちミリも伸びたとは思えない。東大をゴールとしたら、遠いまま一歩も近づけなかったし、私大だったら最初からゴールにいた。一歩でも進んだ人が本当にうらやましかった。大学のレベルとかそういう問題じゃない!もちろん頭の良い人にあこがれもした(本当に頭が良かったらもしかしたら東大行けたかもしれないし…)けど、それとも違うんだよなー。がんばれる人には嫉妬した。
なんでそこまで私ががんばれなかったのかはよくわからない。わかってたらがんばれたかもしれないし。勉強ができたのはたまたまで、もしどの科目もできなかったとしたら勉強したんじゃないか、とかいう仮定はまじで意味がない。勉強ができた人生しか知らないから想像もつかないよ。んーまあプライドが高かったぶん限界を見るのが怖かったというのは多分にあるけど、それだけじゃないんだよね。優先順位を高くすることができなかった。で、がんばれないし周りはがんばって伸びてるしでめちゃくちゃつらくて、自分は周りが悩まないような次元のことで悩むなんておかしいから本当に精神になんか欠陥があるんだと思ってそういう本も読んだりしたな…。
そういうふうに悩んで受験を経験してきた人って周りにいなくて、当時友人にがんばれないのが辛すぎて病気かもしれないって相談したら「甘えなんじゃない」って言われてしまった。言われて当然だよね。成績が思うように伸びなくて悩んでいる人(しかもそのほとんどは私より勉強できない)からしてみれば、パンがないならケーキを食べればいいじゃないみたいな贅沢なこと言ってるんだから。
それでも、「甘え」「天才型」「贅沢な悩み」とかそういうふうに言われてしまう壁の先に、私固有の、かなり深い苦しみがあったんだろうなって思う。話せばわかるっていうのも真実だけど、でも想像力には限界があるよね。きっとこれを読んでも共感できない人のほうが多いんだろうな。でも理解してもらうことはできる気がするんだよね。
まあ、受験を通して自分は勉強で一流になれないんだなっていう過酷な挫折をしたような気がする。結果はまあほめられるようなものではあったけど、私の受験は失敗だったな。成功になりえなかったことは最初からわかってたんだろうけどね。先生方から成功体験記を書いてほしいって言われたけど、たぶん私がほんとにつらかったことを書いても、共感してくれる後輩はほとんどいないんだろうし、ほとんどの子には特に受験の当事者だから嫌味に聞こえるだろうなって思って、いちおう書いてみたけど提出はしませんでした。
妹は私よりも勉強しているけど私よりも全然できない。今のままじゃ志望校に届かないかも。しかも私の受験を見てきていて、それってたぶんだけどつらいんじゃないかな。ふう。せめて勉強のお手伝いくらいはしようと思っている次第です。

●死ぬほどどうでもいい話だけど、おすもうさんとかヤクザとかが問題になってますよね。そういうのが起こるたびにいつも思うんだけどさ、相撲ってかなり残酷じゃないか?体が大きくて強い子を中卒っていう社会的地位のない状態で囲い込んで、たくさん太らせて、厳しいけいこして、そんで強くなったらほとんど裸にして人前で戦わせるって…。しかもそれが娯楽になってるんだよ?いやもちろんおすもうさんがそうなりたくてなったんだろうとは思うけどさ、けっこう冷静に見たらローマの剣闘士くらいひどくない?廃止論がでないってすごくない?伝統の力はすげーな。