中央線が好きだ

吉祥寺駅に「中央線が好きだ。」っていうJRのポスターがシリーズで貼られていて、その新しいバージョン(おそらく)にしびれてしまった。これ。http://www.jreast.co.jp/hachioji/ensen/
漫画のほうのモテキでね、フジ君(主人公です)がぐちゃぐちゃ考えるシーンがあるの。「中央線沿いに住んでるちょっとクリエイティヴ気取ってる若者がつるんでるなんて身の毛もよだつわっ 滅びろっ 滅びてくれっ」て。この気持ちほんとによくわかる。でさ、読んでいればわかるんだけど、フジだってそういう中央線的・文化的なものが好きなんだけど、へんな自意識が働いてそれをうまく認められないんだよね…。わかるわかるよ!私だってこないだ図書館で借りた本がみうらじゅん辛酸なめ子だったなんて誰にも言えないよ…。というのは冗談にせよ(まあ事実ですけどね)手放しで高円寺最高!とか私は言えないし、てかほとんど高円寺で降りたことない。サブカルバリア(て、いわゆる批判されがちなサブカルじゃなくてもっとガチっぽいサブカルね)みたいなものを突破できないでいるよ…。私なんかが入ったら電気ショックが流れるのではないだろうかあの町。あと、それを何も考えずにひょいひょい越えちゃうやつらがむかつく的なね…。そして中央線好きで個性的な自分が好きなやつらがうざい的なね…。あー、なんかうまく説明できないけど、私と似たような趣味の人はわかってくれるかもしれない。
そういう私(やフジ君)のくだらない自意識を飛び越えたあのポスターはめちゃくちゃ素敵だなー。JRの力を借りて言う、私も中央線好きです。
とかいうのとまったく別の文脈で同じ言葉を使いますが、『サブカルチャー神話解体』をちょこちょこ読み進めていて、上野千鶴子氏が「宮台真司の最高傑作」と言うだけあって非常に面白い。ものの考え方の練習になるなー。すごい力入ってるっていうのが伝わってくるし、私も今まで読んだ数少ない宮台真司本の中で一番好き。でもって、これが出版された1992年は「サブカルチャー」という言葉にまだ色がついていなかったのかな。って思った。ではモテキの時間まで続きを読んできます。ばいばい!