芸術の秋

水曜日まで日々の雑務に追われて忙しかったけど、火曜日からずっと授業に行っていないことに気づいた。そして来週の月曜日まで授業がない。なんだったんだろう…。
きのうは学校が休みだったので、昼まで寝たあと六本木へ繰り出しました。アートの秋ですもの!ゴッホ展と「これも自分と認めざるをえない」展に行ってきました。
まずゴッホ展。しょっぱなから展示内容とまったく関係ない話であれなんですけど、美術館ってちいさいおばあさんいすぎだよね…。あのちいさいおばあさんたちはふだんどこに隠れているのだろうか。妖精なんじゃなかろうか。あ。ゴッホ展、よかったですよ!夏のポスト印象派展でもいくつかゴッホが展示されていて、肖像画の背景に星がぴかぴかしている絵が好きだった。だからいつかたくさんゴッホを見たいなあと思っていたら、すぐ企画展。って私、国立新美術館の策略にはまっていないか…?つぎロートレック展とかモンティセリ展があったら行くことになりそう…(今回飾られていていいなあと思った)。好きなものが増えていくのは素敵なことだからまあいいんだけどさ!
ともかく。「ひまわり」「耳切り事件」しか知らなかったゴッホでしたが、初期から自殺するまでの絵がずらーっと並び、かれについて5分ていどは語れるまでになりました!独学で絵を描いていたそうですが、描くのが好きな気持ちが切実に伝わってくる。耳を切ったあとはちょっと苦しそうな絵になるけど。好きな気持ちが自然に作品にあらわれてしまう、って、表現する者にとってかなり幸せなことなんじゃなかろうか。中期の太宰治は書くよろこびが溢れているのが大好きです。走れメロスなんか顕著ですよね。あれ青空文庫で読めるからみんな読み返してみたほうがいいよ。さくらももこの絵も、好きな気持ちが素直に出てて、いいよね。私はこないだピアノの先生から「曲を好きな気持ちがよく伝わってくる!」とほめられてめちゃくちゃうれしかったです。自慢です。けっこう行き詰まってるけどね…。
ちなみに、ひっくりかえったカニの絵がいちばん好きでした。ハガキ買っちゃった。
つぎ、おとなりの21_21 design sightで、「これも自分と認めざるをえない」展。穂村弘のデスクトップが展示されているという前情報のみを頼りに行ってみたけど、体験型展示が主でした。かんたんにいえば、自分のアイデンティティを他人が規定するやりかたを、いろんな形で提示されるの。指紋とか虹彩とか見た目とか。それをいろいろ体験するわけさ。ひとりで体験してひとりで「おお」とか言うのはちょっとつらいから、だれかを誘って行くのがよいと思う。経験者は語る!周りはカップルだらけだったのよう!あれはわいわいきゃいきゃい見るのが楽しいよ!美術館デートとか憧れるなー。だいたいこういうのは一人で行きたいほうなんだけどね。
お目当ての穂村弘のデスクトップは、ああ、らしいな、というかんじ。やっぱりこのひと私と似ているところがあるのだろうな…。やっぱり一緒に住んだらふたりの人生が終わってしまう。そしてそれよりも、同じ場所に小山田圭吾のデスクトップが展示されてて不意打ちされた気分…。私の青春(の一部)がこんなところに…。高校二年生のとき、いったい何時間かれの声を聞いたかわからない!というくらいフリッパーズギター聞いたよなー。あとなぜか小沢健二は一枚も持っていない(我ながらなぞ)のにCorneliusはアルバム全部買ったよなー。太陽は僕の敵とかなんとか。Sensuousから、なんだかもうまったき「アーティスト」って感じがして、フリッパーズのころとはあまりにぜんぶ違うのがつらくて、聞かなくなっちゃったけど。はい。小沢健二も球体からつらくなったくちです。やっぱりCorneliusファンタズマ(つづりがわからない)、小沢健二はLIFEがいちばん好き!もう2010年だからNEW MUSIC MACHINEはぶっ壊れているのか。やっぱり小山田圭吾の声が好きだから、もっと歌ってくれたらいいのに。そういや、かれのデスクトップ、「和光」フォルダがあった。わお。
そういえば高校生のころひとりでカラオケに行ってよくカヒミ・カリィのモノマネをしていたのは恐ろしい黒歴史…。
フリッパーズの動画で私の好きなやつを貼っときます。


ロック!