A.I.G.H

友人(音楽好き)がしばらく海外に行くので、せんべつに本をあげた。
押尾学のフォトエッセイ集(『A.I.G.H』で検索したら少しだけでます)。きのう古本屋で見つけて拾った。私ったら気がきいてる!一時期ネットで「押尾語録」が流行ったけど、私がこれにたどりついたのは、意外とフリッパーズギターからでした。押尾語録の中でたくさんのミュージシャンがけなされているけど、なぜかフリッパーズはほめられているんだよ…。というのと、ドラッグセックス(この言葉かっこいい)で捕まったことくらいしか知らないけど、あの人たしかバンドやってたし音楽つながりでいいや!と思ったので買いました。2001年に刊行されたもので、やはりふつうにイケメンです。それでエッセイもイケメンです。押尾語録ほどではないけれど。文体をまねして適当に書いてみるよ。「俺はずっと自分の道を歩んできた。格好悪い?言いたいやつには言わせておけばいい。俺にはこれまで踏み固めてきた道があるから。それが俺のすべて。」みたいな感じ。具体的には、「非常識なやつは嫌い。親が超厳しかった。俺が超売れたとしても、それだけは守るね。」「自分のされて嫌なことは絶対他人にもしない。」など、いまとなっては「(キリッ」を語尾につけたくなるような格言ばかりで、非常に面白く読むことができました。
が、最後まで読んでいると軽口を叩けなくなってくる…。まだ21とか22歳の押尾が将来の夢を語るの。それがあまりに平凡なんだよ…。「結婚して、子供を持って、子供と成長したい。5人くらいいたほうがいいな。男の子4人で女の子1人。」みたいなさ…。これが当時の彼の本心なのだったら、ドラッグセックス(この言葉好き)で相手を死なせて捕まっちゃった現在の彼って、ずいぶんとおくにきてしまったよね…。ほんとうにささやかな夢だったので、心が痛くなってしまいました…。いちいち傷つきすぎですかね…。なんだか、どこかでなにかがあって、心を壊してしまったんだろうか。そう、ロッツォ・ハグベアのように…(まさかのトイストーリーオチ)。ロッツォbotもよろしく!すげー不気味だよ!→http://twitter.com/Lotso_bot
裁判で戦うということは、壊しちゃったのを認めては負けちゃうということなので、これまた心がへんなほうに曲がってしまいそうでつらいんじゃないだろうか。人の命が失われたのはもちろん別問題で、しっかり判決が出るべきだと思っていますけれども。
いきなり音楽を聞きまくりたくなった。大学一年生のとき以来だ。いろいろ聞いて、自分が監督して映画を作るならどの曲を使おうかとか、よく考える。あとは自分の結婚式では余興で新郎にあれを歌ってほしいとか。恥ずかしいから書かないけどさ。まあ、カフェを開いたあかつきには、ラバーソウルとか流したいな。ビートルズだいすき(岡村ちゃんを聞きながら書いています)。思い入れがありすぎていちばん好きな曲はおろか、アルバムすら決められない…。曲の流れがいちばん素晴らしいと思うのはHelp!だけどね。YesterdayのあとにDizzy Miss Lizzyって…。ただの神だろう…。ちなみに、ビートルズを聞き始めたのは中学三年生のとき。模試の問題文が『ノルウェイの森』の、たしかレイコさんと僕が話しているところだったの。そこから初めて村上春樹を読み、ビートルズにも手を出してみたという…。だから最初に聞いたのはラバーソウルなんだよね。『ノルウェイの森』じゃないか。
今日はちらっと高円寺に寄ったけど、やはりアウェイだと思った。くそう…。明日は峯田×みうらじゅんトークショーらしいよ!さすが高円寺だなー。