戦争反対…そう思っていた時期が私にもありました

寝ようと思ったけどツイッターがにぎわっていて楽しくなっちゃったから書く!中学一年生ながらもイラク戦争については問題意識を持っていた話。当時の日米トップに「戦争やめてください」というメールを送ったのですよ…。まさに「若気の至り」だとか「黒歴史」ということばがぴったりだね!思い出すたびに「うあああああ」と叫んで布団をかぶりたくなるよ…。とはいえ、イラク戦争がなぜ起きたのかその当時わからなかったし、というか今でもまったくわかっていません…。戦争には反対したかったけど、あまり背景には興味を持てなかったようだ…。若い…。なにせ「フセイン」「スンナ派」「シーア派」「アメリカ」というアクターしか私のイラク戦争には登場しませんから…。ここまで現実的な政治に興味がないし何も知らないのによくぞまあ「戦争反対」とかいえたものだ。
ともかく、はじめて同時代に戦争を体験することになったわけで(ってまあしてないけどさ)、アメリカがイラクで戦争しようとしているというニュースはまだ12歳の、しかもそこそこ頭の良い子には重すぎるものだった。複雑であろう原因はどうでもいいから、とにかくたまたまイラクに生まれたってだけの人が、それだけが理由で匿名の存在として死んでいくであろう現実にたえられなかった。それで何かできないかと12歳なりに考えた結果が上記の行動だったわけで…。無知だからできることだわ。
ブッシュさんに送ったほうは誰にも解読不能の英語だったんじゃないかと記憶していますが、小泉さんに送った内容は今でも覚えています。「私の子供の世代が、第二次世界大戦などの私が習ってきた過去の戦争と同じように、歴史の授業でイラク戦争を勉強するのがいやです」って。うーん、今もうイラク戦争は過去のことになっちゃったな。少なくとも私の中では。あのときひりひりと切実に感じた痛みがもうわかんない、こわいな…。星の王子様に出てくる、理想的じゃない大人になっちゃった気分だ。
あ。イラクについてはいまだによくわからないので何もいえませんが、パレスチナ問題はこれで勉強しました。だからたぶん多少は知っているはず…。わかりやすいよ。新書なのに最後で泣いてしまった…。ベタベタなオチなのに…。

まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書)

まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書)

思い出したからもひとつおすすめ。これもただの歴史の本なのに最後で号泣…。というのは私くらいのものだろうが、タイトルのとおり、わかりやすく世界史がつづられている。筆者の視線があたたかくて好きだな。学校教育だと「中世ヨーロッパはキリスト教という色眼鏡をかけた窮屈な世界だった」と習うところだよね。輝かしい古代とルネッサンスのはざまの、闇の時代。それをね、たしか「星空の時代」というんですよ。古代は文化も政治もいいことがたくさんあったかわりに、人として扱われない人間、奴隷がいた。でも中世ではキリスト教的な価値観のもとで、みんな人間らしく、静かにくらしていたんだよって。中世の絵画が気持ち悪くて大嫌いだった私でしたが、これを読んでちょっと考えを改めました。そして、たしか記述がオリエンタリズムに毒されていないのがよい。最後に泣ける理由は、まあぜひ読んでみてくださいな。
若い読者のための世界史

若い読者のための世界史

どっちも受験生時代に読んだのかな。私のような受験生がいたら、ぜひ読んでほしいです。つまり、余裕があって、灰色の受験勉強がいやになった受験生ね。