マイ・ブラッディ・

とってもおひさしぶりです。
なんだかインフルエンザになったり、テストがあったり、就職活動したくなかったり、ソウルに行ってきたりしていたら時間が過ぎていきました。
バレンタインから10日が経ちましたね。当日の私は都市計画の集中授業でソウルにおり、氷点下のなかがんばってミニスカ履いて日付の変わる直前までまちをぶらぶらしていました。米軍勤務の韓国人から日本人との恋愛話を聞いたり、屋台でおでんを頼みまくったらものすごい額になったり、人工のヘンテコな川のほとりで男女3人で「デート」したり、とりあえずチョコレートを食べた覚えはありません。そうそう、ものすごい早起きしちゃったので、マイ・ブラッディ・バレンタインの名盤・ラブレスを聞きました。どんな人生を送るとああいうメロディが生まれるんでしょう。高校二年生のときに初めて聞いたのがなつかしい。
事件はバレンタインの翌日に起きました。
私は三食まともにとりたいし、早寝はできなくとも早起きしてしまう体質です。体質っていうか、習慣で。
コンビニのパンじゃ朝食にならない!生野菜とタンパク質がほしい!と考えた私は、早起きして学外のカフェでサンドイッチを食べることにしました。ちなみにサンドイッチとコーヒーで、だいたいそこらへんの韓国料理屋でランチするのと同じくらいのおねだんです。でも私には朝食が必要なので、そういうてんびんは意味がないよね。カフェしか開いていないんだもの。そして、こういうプログラムに参加してつらいのは、ひとりの時間がほとんどないこと。それまで一週間ほど毎日人に会っていた私はへとへとに疲れ果て、睡眠時間を削ってでも、朝の寒いソウルを何十分か歩いてでも、断固ひとりぼんやりする時間がほしかった。
そういうわけで、アメリカーノと「イタリアン」というサンドイッチを頼んで(なんと店員さんがひとりしかおらず、注文してから野菜を切りはじめるので10分ちかく待たされる)、窓際の席に座る。客は私しかいない。軽くあたためたライブレッドは、前日の焼肉で酷使した胃にやさしいはず。洋風の生野菜(トマトとか)もおいしい。ハムも。ついでにアメリカーノも、意外といける。私のからだはいつのまにか、カフェインに過剰反応しなくなったらしい。
ばかみたいだけど洋風のものが恋しくなっていたので、「イタリアン」は本当に本当においしく感じました。前日、腹九分目くらいまで食べたにも関わらず、それはもうがっついてしまった。むしゃむしゃ、という擬音がしっくりくる食べ方で、「イタリアン」をいただいていました。
そしたら。
パンの断面が真っ赤になってる。
最初はお国柄的ななにかかと思った。韓国料理、赤いもん。韓国のパンもたまに赤いんだよね。きっと。なつめとかだよね。
でも、次の一口をかじっても、別の断面が赤いのである。くちびるに手を当てたら、血がどばどば出ていた。内側が切れているみたい。でも、ぜんぜん痛くない。とりあえず血まみれだったけど、朝で時間があるわけでもなかったので、とりあえず残りを口に押しこんで授業へ向かいました。
その後、寮でごろごろしていたら第二の悲劇が。
口がゆるいので気づいたらよだれが…ということがなきにしもあらずなわけですが、また今回もかい!と思ったら、血。吹こうとした部屋着に、べっとり、血(すいません生々しくて)。どくどく流れている。同室のお姉さんにティッシュを持ってきていただき、止血(もどき)。なぜまったく刺激していないのに流血するんでしょう。
本当はいろいろ考えたりして、書きたいことはたくさんあるんですけど。とりあえず、マイ・ブラッディ・バレンタインの翌日だったなあ、ってことでさようなら。
あ、今日は「晴海トリトンスクエア」という狂った施設に行きましたよ。就職活動ではないです。あれに入っている会社、そのうち瘴気にやられるんじゃないかと心配になります。あんなに狂った建物は久しぶりに見ました。